人形のまち岩槻 流しびなではお子さまの無病息災を願いを桟俵に託して池に流します。
『上巳の節句』は清らかな水で心身の穢れを祓う行事。
祓いの人形(ひとかた)で身体をなでた後に息をふうっと吹きかけて穢れや災いを移し身代わりになった人形を川や海に流します。
源氏物語、須磨の巻にある千年ぐらい前のお話しに出てくる行事で、光源氏が海辺に出て陰陽師(占い師)により祓いをし、紙を切って人の形に作り、人形(ひとかた)、形代(かたしろ)と呼ばれれます。
その紙で体中をなでて、病気やけがれをこの紙の人形に移して、船に人形を載せて他界に流したとされています。
弥生の月三月は、農耕民族の日本では、田植えに先立ち農耕作業の始まる大切な季節です。
農耕を見守っていただける神様をお迎えし、まつったのです。ひとがたを流す古い形式が変化したもの。
岩槻の流し雛に使われる”桟俵(米俵の丸い蓋)に載せた雛
農耕作に害となるものを払い、身の穢れも流し浄める大切さが重視され、人間の身代わりの人形(ひとかた)をつくり、それで撫でて、人形に穢れを移して流す行事がありました。
このような3月3日の節供の夕方に川や海へ人形に穢れや災いを負わせる風習は、旧3月3日に行われる鳥取の用瀬(もちがせ)流し雛は有名です。
桟俵(米俵の丸い蓋)に載せた雛が流れて行く様子を我が子の手を取り静かに眺める親子の姿には、流し雛によせる思いが伝わります
現在も各地で行われております。
- 日程 3月3日直前の日曜日 ※雨天決行
- 時間 午前10時~午後2時 (流しびなは午前11時から)
- 場所岩槻城址公園 菖蒲池周辺
- 主な催し 十二単衣着付実演、琴&鼓笛隊演奏、甘酒&飲み物サービス、模擬店、人形相談、流しびななど
◆ さん俵は会場で販売されます。
◆ 先着300名様までは無料配布されます。