新着情報
七草がゆの人日の節句に、桃の節句、端午の節句、そして七夕。
これに重陽の節句を加えて五節句。
重陽の節句は旬の菊を飾って菊を楽しむ菊の節句と呼ばれています。
九月九日の重陽の節句
(旧暦九月九日は2020年は10月25日 菊の盛りの頃となります。)
陽数(奇数)の最大数である9が重なることからおめでたい日とされ
五節句のなかでも特に大切にされてきました。
菊の被綿 (きくのきせわた)
重陽の節句の前夜(九月八日)に菊の花に綿をかぶせて夜露と菊の香をしみこませます。
翌朝九日の朝に身を撫でて浄めると若さが保たれ、長生きできるとされる。
紫式部日記
『菊の露若ゆばかりに袖ふれて 花のあるじに千代はゆづらむ』
藤原道長の奥方から菊の花を真綿で覆ったものを贈られた紫式部は、ほんの袖先だけ触れさせていただき千年の寿命はあなたにお返しします。
紫式部の深い思いやりの心を感じます。