平成十二年九月八日
岩沼 笠島行
竹駒神社
鳥語聴く竹駒神社朱の鳥居
秋蜂のすがりて居りぬ石燈籠
蝉声の風より重き御神木
爽涼や一際赤き御神木
爽やかに風生む句碑の二木の塚
石狐の押ふ宝珠や涼新た
宝珠塔止まりて眩し赤蜻蛉
献納の白馬小馬の瞳のさやか
秋うらら山門百の鳩翔たす
山門に座す随臣像秋澄あり
山門の長き参道秋気満つ
高々と雅楽起りぬそぞろ寒
山門の宝珠の彫りや涼新た
初紅葉日に透け二葉祈り湧く
神鈴の重き高鳴り秋の昼
身を正し参拝作法秋うらら