奥の細道吟行

20項

 

 

 

 

平成十二年十月二十一日

多賀城跡     壷の碑 
 
  多賀城跡踏み入る大野分
  多賀城跡礎石を踏めば秋の声
  秋深し山禽の鳴く多賀城跡
  草紅葉多賀城跡を覆いけり
  秋風の築地に曲る多賀城跡
  太りたる秋の蛞蝓幹登る
  正殿跡侘ちて秋天肩にせる
  野分して昼三ヶ月の白きこと
  桜紅葉多賀城跡を明るくす
  正殿跡を囲む野菊の純白に
  梵字碑に影引きにけりお茶の花
  飛蝗飛び礎石に影を曳きにけり
  秋うらら野の草を踏み歩きたる
  政庁跡の蒼天残し鵙高音
  草紅葉馬頭観音裾にせる
のさや

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